memoriae8981

北の都にかつてあった、ある女子寮の記録と思い出

26 真冬の夜の食堂のこと

 人も途絶える深夜の食堂は暖房もなく冷え切っていたが、わざわざ延長コードを持参し、PCや電気ストーブを持ち込み、夜中まで勉強している者や、なにか秘密の相談をしている者、語り合っている者がちらほらといた。

 あの頃そうやって刺激を与えあった仲間たちのうち殆どとは、もはや音信不通となっていることは悲しいことではあるが、現在まで付き合いが幸運にも続いていたとしてもあの頃と同じような関係が続けられたとはあまり思えない。夜中まで一緒にいても気にならない、いつまでも語り合っていたいと思えるほどの友情の熱さは、あの時代あの年齢だったからこそ生まれたものなのだろうなと、今になれば思う。