2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧
寮祭本番の数週間前の土日を利用して行われる、女子寮生だけのレクリエーション企画は、当日外企画と呼ばれた。 わたしは確か当時この部局に所属し、2回生に上がった時はサブチーフを務めた。 大したインパクトのない行事なので正直記憶があいまいなのだが…
寮祭実行委員会 各部局の名称、主な役割 当日外企画 前日企画 当日企画 ディスコ 情宣 寮祭実行委員会 寮祭を開催・運営するにあたり、寮祭実行委員会というものが編成されていた。 これは寮規約にも明記されている正式な委員会であった。 実行委員会のツー…
朗報 去年の春、惜しまれつつも廃寮となったH寮とS寮。その施設内に残されていた物品等が、最後の寮生たちの手によって大学資料館に寄贈されていたようだ。 本当にホッとした! 廃寮までの数年間、もし廃寮まで何もしなかったら、内部に残された書類などのレ…
prologue 卒寮して10年が経とうとしている(注:本記事の元原稿が書かれたのは平成30年11月である)。あれほど濃密だった寮生時代の記憶も時とともに薄れようとしているので、せめて覚えている限りは書き留めておきたく、筆を執った。 寮生活の中には四季を…
わたしは入学と同時に女子寮に入寮した(2000年代半ばとしておこう)。食堂という場所はあり、その奥にそれなりの規模の厨房があったが、その時にはすでに寮の食堂というものは機能していなかった。元は炊夫さんがいたようだが、入寮当時から市内の給食業者…
寒い冬の夜は、今でも湯を沸かし、小さな湯たんぽを作る。一人でキッチンに立ちヤカンを火にかけていると、冬の夜の自炊室のことを思い出してしまう(なぜか、思い出の中は冬が多い)。 入寮当時、母が持たせてくれた数少ない持参品の中に、小さな電気ポット…
2月も半ばを過ぎれば、寮の中庭の白梅にもちらほらと白い花が咲いた。北陸では、2月半ばは一番雪深い頃である。ぼたぼたと降る重たい雪が、花に枝に積もるのを、居室の窓から眺めていた。あの頃はよく窓から外を眺めていたっけ。 昨年春に静かにその歴史に…
特に冬多かったのが、自炊室で洗髪する者。バイトが遅くなったり寝過ごしてしまったりして、寮風呂や銭湯に間に合わなかった者が、せめて髪だけは洗いたいがしかし極寒の冷水ではちょっと、と思って深夜こっそりと洗うのだ。給湯器の蛇口の下に頭を差し出し…
人も途絶える深夜の食堂は暖房もなく冷え切っていたが、わざわざ延長コードを持参し、PCや電気ストーブを持ち込み、夜中まで勉強している者や、なにか秘密の相談をしている者、語り合っている者がちらほらといた。 あの頃そうやって刺激を与えあった仲間たち…
寮生時代、7月7日には「七夕夕食会」という定例行事があった。お寿司やオードブルを寮の経費で購入し、食堂でみんなで食べる、ただそれだけのささやかな催しだ。絶対参加ではなく有志が集まるだけだったため、寮内でも知名度が低いイベントだったが、れっ…