77 寮祭について(1)組織と概要
寮祭実行委員会
寮祭を開催・運営するにあたり、寮祭実行委員会というものが編成されていた。
これは寮規約にも明記されている正式な委員会であった。
実行委員会のツートップとして、委員長及び副委員長という役割があり、その下に催しや役割ごとに仕事を進める部局というものが置かれ、各部局ごとにチーフとサブチーフが置かれた。
委員長、副委員長、チーフ、サブチーフは、2回生が就いた。
なお、各部局のチーフとサブチーフは、先輩主導で下級生を指導するという意味もあり、前年開催時に当該部局に所属していた1回生から選出された。
私が在寮していた当時、すでに寮生数が減少の一途をたどっていたこと、1回生から2回生に上がる春に結構な人数が退寮してしまうこと、実行委員会以外にも寮の自治を担う執行委員会メンバーも主に2回生が担う必要があったことなどの理由から、殆どすべての2回生が何らかの役職を担っていた。
任命時期は、新歓期間が終わった4月末ごろ。
そこから半年かけて、11月の開催を目指し、実行委員会は数々の仕事を下級生たちとともにこなしていくことになる。
※注※
寮祭は、長い寮の歴史の中で、時代ごとに色々に形を変えてきたと思われる。そのすべてを網羅的に記述することは難しいので、自分自身が体験した2006年~2007年に開催されたものに対象を絞り、記述していくこととする。
各部局の名称、主な役割
手作りの学生イベントであったため、大掛かりな準備や人手のいる作業は、役員全員で取り組むことも少なくなかった。
当日外企画
○本祭の1~2週間前の休日に行うイベント(寮の食堂での餅つき、近隣の体育館を借りてのレクリエーション)などを担当。
前日企画
○前夜祭を担当。夕食会、おみこし担ぎと練り歩きの誘導。
当日企画
○当日祭の運営と進行を担当。当時の主なタイムテーブルは、一年生のダンス出し物、ミス女子寮コンテスト、バンド演奏、ディスコ。
ディスコ
○当日祭のメインイベントである「ディスコ」を担当(どんなイベントかは別途立項、記述する)。当日使う音源に使う曲の選定、テープの編集などを行うのだが、これが結構難事業なのであった…。
情宣
○ほのかに学生運動の香りのする名称だが、要は宣伝とグッズ担当。寮祭Tシャツを作成したり、近隣のスーパーや施設に貼り出す寮祭のお知らせ(一応、地域に開かれた祭で、学祭と同じく一般客の出入りも想定されていたのだが、結局来るのはOBOG、元寮生などの寮関係者だけであった)を作成する。